花實短歌会
昭和15年(1940年)、平野宣紀により創刊された尾上柴舟系の月刊短歌誌【かじつ】です。 令和2年(2020年)に80周年を迎えました。
前月佳什抄
「ビーナスの瞼」と呼ばるる蠅取草触れたる指に葉を閉ぢ合はす 三友さよ子
隣室の夫に物音たてぬやう頼みて初のZoom会議へ 吉澤とし子
ささやかなる諍ひの果てに己がこと「年寄り子供」と母は言ひたり 横田 富男
神前は雅楽巫女舞厳かに 出雲大社は花嫁の郷 清水麻利子
つば垣の葉群てらてら日を反し溽暑を行けり役ひとつ持ち 稲本美智子
冷気含む風より守らむ胡瓜苗覆ひ施す山背強き日 越前谷幸子
瓦礫より汚れたる本見つくるとガザの子の目の鋭く強し 杉山 惠美
餌を置き玻璃戸閉す音合図なり間なく降りくるわがどち雀 外山 禮子
風さはぐ森はにはかに揺れゆれて気がかりの事心かすむる 野口 和子
はしどいの語源説明為す夫の生き生きとして得意気に見ゆ 松本 祐子
(九月号より)
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花實短歌会
〒369-1231 埼玉県大里郡寄居町立原533
三友さよ子
☎・FAX 048-581-7202
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