花實短歌会
昭和15年(1940年)、平野宣紀により創刊された尾上柴舟系の月刊短歌誌【かじつ】です。 令和2年(2020年)に80周年を迎えました。
前月佳什抄
君逝きてはや七七日境内のしだれ桜の風に散りゆく 吉澤とし子
街の灯を電車の窓より眺めゐて見知らぬ人のたつき想へり 会川 淳子
うらうらに照れる春日に回り道雲雀の上がる野に出でにけり 横田 富男
家にあらばあれもこれもと忙しきに施設に過ぐす時もてあまし 利根川 発
真冬日の街を独りの歩みなりカーブミラーに歪みて映る 落合 三津
我がために買ひ置き呉れしか今にして本を開けり『妻を看取る日』 神辺 幸夫
梅の風潮の風来る無人駅次の列車をひとり待ちおり 鈴木 敬治
空き缶をエイと蹴る児とそと蹴る児二人の性(さが)想(も)ふ日向の道に 外山 禮子
ウクライナの瓦礫の山は我の見し終戦当時其のままの態 保科 きみ
「大好きな桜空から見てますか」葬儀の日けふ見頃となりぬ 渡辺 久美
(六月号より)
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三友さよ子
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