花實短歌会
昭和15年(1940年)、平野宣紀により創刊された尾上柴舟系の月刊短歌誌【かじつ】です。 令和2年(2020年)に80周年を迎えました。
前月佳什抄
やがて散る定め知るらし紅葉(こうえふ)ら力の限りくれなゐを見す 三友さよ子
残りたる力尽くして握りくる義母の右手は我が手離さず 会川 淳子
スーパーのレジ機の音声(こゑ)に急かされてつまむコインが又も零るる 北市 邦子
高原にとれたる太き山芋のどんと届けり長野の友より 高津 和惠
立冬のこも巻きをなす職人の半纏のすそ木枯らしに揺る 佐久間愛子
片腕にだつこされたる幼児は母の着衣をしつかり握る 角田 栄子
土星の環(わ)左を下に傾きて望遠鏡の中に光れり 利根川文子
AIの読む候補者の経歴は米とぐ水のやうに流るる 内藤 昌子
炊き上がる新米ふくらに艶めけり長引く夫の風邪癒ゆるべし 奈良村勝子
歳神さま井戸神さまに竈の神家内も田畑も神在せるころ 本多 俊子
(二月号より)
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〒369-1231 埼玉県大里郡寄居町立原533
三友さよ子
☎・FAX 048-581-7202
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